相原雨音は、相原家の実の娘だったが、不運を呼ぶ「厄病神」という濡れ衣を着せられ、家から追放された。その後、彼女は謎の師匠に引き取られ、五年間にわたって運勢の道を修行した。師匠が昇天する前に、彼女に下山し運命の人を探すように命じる。下山後、相原雨音はお見合い番組に参加し、偶然にもかつて命を助けてあげた藤井グループの社長、藤井直樹と再会する。当時、藤井家は危機に直面し、崩壊寸前の状況にあった。一方、相原雨音は強い運勢の持ち主で、彼女に良いことをすれば「百倍の返し」が得られる。そのことを知らない藤井直樹は、再会後、家族の反対を押し切り、相原雨音を妻にする決意を固める。結婚後、相原雨音のその驚異的な強運が藤井家を徐々に好転させていく。
小泉家の養女・小泉風音は、本来綺麗な声する超美人だが、長年義姉・小泉花音に虐げられ、義姉のプライドを守るため、眼鏡をかけて醜く化粧し、皆から「ブスのメガネっ子」と笑われる日々を送っていた。 そんな風音は、小泉家の命令で北町一の大富豪・神田家の当主に嫁ぐことに。病床の祖母を救うため、やむを得ずあの噂の寝たきりの老人と電撃結婚した風音だったが、新婚初日、夫は海外出張を理由に彼女を国内に放置してしまう——!? 結婚後、風音は神田家でメイドとして働き生計を立てる。神田家の長男・神田和輝も帰国し、彼女の優れた能力に目をつけ、自分の専属メイドにした。 しかし、彼女と接するうちに、和輝は風音が自分の「顔も知らない妻」にそっくりだと気づく——!? 誤解から無理やり嫁がされた風音の逆転人生が、今始まる——!
冬月霜見は六条西辞に一目惚れし、「凶星」と呼ばれる彼と"縁起担ぎ"の契約結婚をした。運命の出会いだと思った瞬間、彼の心に揺らぐ「白い月光」みたいな存在を知る。本心を隠した霜見は、実家の借金返済のため、夫の財布を攻略する日々を送る。しかし西辞の元恋人・白藤夢瑠の帰国をきっかけに、三人の関係は複雑に絡み合っていく―― 「離婚して道を譲る」と決意する霜見に対し、西辞は「金さえあれば俺はいらないのか」と反発。妻を取り戻すため、彼は秘書として彼女を職場に引き込み、六条グループ本社で繰り広げる"名乗り合戦"が勃発! 霜見が「社内では夫婦関係を隠したい」と主張する中、西辞は会議室でも社員食堂でも「我が妻は──」とアピールを開始。最後に、二人は「契約」の先にある真実の絆に気付いていく…
大楚の皇太子・楚恒と異民族の娘・武昭は深く愛し合っていた。しかし楚の皇帝は猛毒を以て武昭を脅し、「10年間太子を補佐せよ」と冷酷な密命を下す。一族の存続を賭けた苦渋の決断で楚恒の側に留まる武昭だが、真実を隠したままの近侍は、やがて二人の心に深い亀裂を生み出す。 その時、北狄の王・赫戎が乱世に暗躍し始める。武昭の胸中では、燃えるような初恋と消えない後悔、そして故郷への責任感が激しく衝突する。運命に翻弄される三人の情念が、やがて戦国の世を揺るがす謀略渦巻く戦いへと発展してゆく――。 愛と国の狭間で、武昭が最後に手にするものは、玉座の輝きか、それとも儚い誓いの温もりか。千年の時を超えて蘇る、血涙に染まった歴史ロマン。
婚約パーティーで、山下美和は恋人・石井路重とその家族に罠をかけられ、激怒して婚約破棄を宣言した。そこに現れた昔からのご近所さんである押川おばあさんは、38億円の小切手を即座に書き、「孫の押川将平と結婚してほしい」と申し出た。祖母の家を守るため、美和は押川将平との結婚に同意するが、「380万円結納金が条件」。この言葉が将平に「金目当ての女」という誤解をさせてしまう。 一緒に暮らすうちに、美和の本当の人柄に気づいた将平は、次第に心を奪われていく。そんな中、将平が実は超エリート企業の社長であることが発覚!「騙された」と怒った美和は離婚を要求し、将平の必死の「妻取り戻し大作戦」が始まる! ようやく仲直りしたものの、今度は美和が職場で特別扱いされたくないから「関係はナイショにして」と提案した。こうして、億万長者の将平は、毎日「名分」を求める奇妙な新婚生活を送ることに…!
隆平十五年、戦姫として名を馳せた墨翎月は裏切りに遭い、崖から落ちて記憶を失う。商家に救われ、商岳清と名を改め、将軍・柳時斐の嫁となるが、祝言の晩に冷たく退けられてしまう。 三年後、柳時斐は 墨翎月を名乗る林黙を連れ帰り、商岳清を陥れる。追い詰められた刹那、彼女は失われた記憶を取り戻し、墨家軍を滅ぼした陰謀の究明を誓う 太子・谢長晏の助けを得て、墨翎月は太后と梁王が孫振、柳辰と結託し、墨家軍を罠にかけた証を掴む。宮中の宴では 林默の秘事を暴き、青龍昇天の槍で己の身分を示す。太后は口封じに林默を毒すが 墨翎月は決定的な証人を手中に収める。 同時に突厥が国境を侵す。墨翎月は大軍を率いて出征し、太子が同行。二人は肩を並べて敵軍を撃ち破り、その勢いのまま、太后と梁王の逆心を白日の下にさらす。 宿願を果たした後、谢長晏は皇位に就き、墨翎月と共に蒼蘭の国を守り歩むのであった
朝廷の急変に巻き込まれて、江家は一夜にして崩れ、財産を全て没収された。父は流刑に処せられた。華やかな令嬢であった江明月も、一瞬にして塵芥に転落した。遠い先に流された父を救うため、江明月は身の尊厳を捨てて、都内最大の遊郭「芙蓉楼」に入り、芸で売りながら金を稼げざるをえなかった。思わぬことに、ある日誤ってそこに入った皇帝は明月と一夜を共にしてしまった。その後、江明月は自分が妊娠だと気づいて、皇帝の唯一の子を孕んでしまうが、皇帝は彼女を金と権勢に目がくらんだ女と誤解しまう。子供の存在が遊郭の女将に知られ、江明月に致命的な災いをもたらした。生死の境で二人は誤解が解け、江明月は一転して皇后となり、父の冤罪を晴らした。しかし、故郷に帰った江明月の父は、自分の家族たちに左遷されて帰郷したと誤解されて、三人とも命を奪いかねない危機に陥れた。
萧文渊は、科挙の首席を取った才子だった。しかし夏国公・夏謹山の息子夏桀にその座を奪われ、告発しようとしたことで一族は殺されてしまう。生き残った彼は顔に火傷を負い、姿を消す。 五年後。玄鏡に師事し風水の術を極めた彼は、夏桀に成りすまし 「臨淵」の名で都へ戻る。神像の涙事件を足がかりに夏家へ入り込み、裏で夏家の罪を集め、刑部尚書・蘇擎と手を組んで夏謹山を失脚させ、夏桀をも罠に落として葬り去る。 だがその過程で、蘇擎こそ科挙不正の共犯であり、不老の泉を求めて死囚を使い薬の実験を続ける危険な人物だと知る。臨淵は自らの死を偽装して証拠を集め、宮中の宴でその悪行を暴き、蘇擎を陥落させる。 さらに、長生に溺れて政を顧みない暴君を討つため、雍王・李雲や林鉄心らの忠臣と共に政変を起こし、七皇子・李景を擁立。臨淵自身は顧命大臣として新朝を支える存在となる。 ──こうして臨淵の治世は、静かに幕を開け
殉葬予定の令嬢・林繁霜は、葬儀で出会った美僧・養衡に一夜を求めた。それが新帝だと知らずに――。死を免れた彼女は実家で再び毒牙に狙われるが、養衡に救われ後宮入りする。しかし太后の嫌がらせや、妹・林宝珠の陰謀が次々襲来......