冷遇の姫と蛮族の王

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冷遇された梁国の第一王女・謝晚棠は、恋した護衛・蕭硯（実は敵国の太子）と妹による裏切りに遭い、心を死なせ蛮族へと嫁ぐ。瀕死の重傷を負わされた彼女を追って蕭硯が蛮地に駆けつけると、彼女は既に蛮族の王・拔都との間に確かな絆を築いていた。蕭硯は婚礼を武力で妨害し、謝晚棠を連れ戻そうと迫る。謝晚棠は表面上これに応じるふりをして近づき、手中の杯を掲げて囁いた。「殿下、この別れの酒を。あなたが私に教えてくれた『偽り』の意味を、今こそお返ししましょう」その時、周囲の兵士たちの刀が、一斉に蕭硯を指した――。